展覧会情報
第321回企画展 KM カレル・マルテンス
2013年05月08日(水)~05月30日(木)
それら実験的な印刷作品をはじめ、実際の仕事としてのデザインがふんだんに盛り込まれた作品集『printed matter/drukwerk(印刷物)』が1996年に刊行されると、マルテンスの存在は世界的に受けとめられ、その評価が急速に高まりました。そして2001年に増補第2版、2010年にはさらに増補を重ねた第3版が刊行され、日本のデザイナーたちへも少なからず影響を及ぼし始めています。
本展はマルテンスにとって、日本初の個展となります。これまでに制作されたコミッションワークと自主的な実験的作品を、東京のギャラリーという場で新たにインスタレーションとして構成します。同時に、その後のマルテンス作品へとつながる契機ともなった「キネティック・ボックス・コンストラクション」(1964)を進化させた新作も紹介します。それはアムステルダムと東京の時差を示すものであり、2地点の距離感を感じさせるものであり、さらには文化的な違いまで想起させるものかもしれません。
マルテンスが現在とらわれている感覚、圧倒的な距離感を超えて、アムステルダムのマルテンスのスタジオと、そこから創りだされる作品が、東京のgggで、新たな体験として再現されます。
会場
ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
tel 03.3571.5206
11:00am-7:00pm(土曜日は6:00pmまで)
日曜・祝日休館
入場無料
ギャラリートーク
5月8日(水)4:00-5:30pm
出演:カレル・マルテンス
会場:DNP銀座ビル3F
入場無料/要予約/定員70名
※定員に達したため申込は締め切らせていただきました。
たくさんのお申込、ありがとうございました。
□KM カレル・マルテンス展のギャラリートークはUstreamにてライブ中継いたします。
来場できない方もぜひお楽しみください。
日時:2013年5月8日(水)4:00-5:30pm
出演:カレル・マルテンス
Ustreamはこちら:
番組名:ggg「KM カレル・マルテンス展」ギャラリートーク
gggURL: http://www.ustream.tv/channel/ggg-km-カレル-マルテンス-ギャラリートーク
※配信中、映像や音声が途切れたりする可能性がございます。
あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
略歴
カレル・マルテンス Karel MARTENS:
グラフィックデザイナー。1961年オランダのアーネム芸術工芸大学卒業。以降、フリーのグラフィックデザイナーとして、タイポグラフィを専門に活動を続ける。クライアントワークに加えて、常に印刷作品や立体作品の制作に勤しむ。主なクライアントに、1960年代を通じて、アーネム拠点の出版社、ファン・ロッハム・スレィトラス、1975~81年SUN社(ナイメーヘン社会主義出版)がある。書籍や印刷物のほか、切手、テレフォンカード(オランダ郵政公社)等のデザイン、建築物のサイン計画やタイポグラフィック壁面なども手がける。2005年ハーレム・フィルハーモニー・ビル増築部分のガラス壁面をデザインする。これはオランダの作曲家ルイ・アンドリーセンの楽譜を視覚化した音響スペクトログラムになっている。1990年より建築誌『OASE』のデザイン責任者。主な受賞に、H.N.ヴェルクマン賞(1993年)、A.H.ハイネケン芸術賞(1996年)、ゲリット・ノルツィ賞(2012年)ほか。ハイネケン芸術賞の副賞として、作品集『Karel Martens: Printed Matter(カレル・マルテンス:印刷物)』を出版。1977~94年アーネム芸術大学、1994~97年マーストリヒトのヤン・ファン・アイク・アカデミーでグラフィックデザインを教える。1997年よりイェール大学グラフィックデザイン科シニア・クリティック。同年、ヴィハー・ビアマとともに、オランダ芸術協会管轄の高等教育機関「ヴェルクプラーツ・ティポグラフィ(WT)」を設立。2001年以降、アーマント・メーフィスとともに芸術監修を続ける。
後援
オランダ王国大使館
お問合せ
ギンザ・グラフィック・ギャラリー 担当:尾澤 tel.03.3571.5206