展覧会情報

第290回 プッシュピン・パラダイム シーモア・クワスト / ポール・デイヴィス / ミルトン・グレイザー / ジェームズ・マクミラン 

2010年09月02日(木)~09月28日(火)

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ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)の9月展は、「プッシュピン・パラダイム シーモア・クワスト / ポール・デイヴィス / ミルトン・グレイザー / ジェームズ・マクミラン」を開催いたします。  プッシュピン・スタジオ(Push Pin Studio)は20世紀において、もっとも影響力のあったデザイングループの一つです。音楽の流れを変えたのがビートルズなら、デザインやイラストレーションの流れを変えたのはプッシュピン・スタジオといっても過言ではありません。1950年代、シーモア・クワスト、ミルトン・グレイザー等、クーパー・ユニオン・アート・スクールの学生たちが設立したデザイン会社は、瞬く間に世界にその名を轟かせ、世界中に「プッシュピン 現象」を巻き起こしました。  今回の展覧会は、「Paradigm=パラダイム(ある一時代の物の見方、考え方を規定している理論的枠組)」がキーワードです。プッシュピン・スタジオの主要メンバーの4人が、どのようにプッシュピンから影響を受け、そこから「核分裂」してどのように各々の道へと邁進していったかを、厳選されたポスター、原画、雑誌、書籍など約200点でご紹介します。  展示の「核」となる作品群は、ニューヨーク・デザインの黄金時代、1960年代とその前後。世界的な広がりで変革の嵐が吹き荒れ、近代という概念や既成の文化などが激しく問われた時代でもありました。あれから約半世紀、時代を超えて今なお輝き続けている不朽の遺産に出会える展覧会となります。