展覧会情報

第154回 木村恒久 構成 フォト・グラフィックス展 what?

1999年03月04日(木)~03月27日(土)

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グラフィックデザインや映画、写真は、20世紀という極端な時代の現象で、19世紀には存在しない情報様式です。絵画・彫刻は、作者の直接表現ですが、20世紀特有の視覚現象の多くは、機器を媒介にした情報集約型の中間表現です。そこでは作品の存在感よりも、コンテンツの流通が関心事になります。ことにグラフィックは、薄い皮膜の印刷という特性のため、ことさらにコンテンツが問われる分野です。会場での観衆の印象は、(1)ユニークな展示方法。(2)出品作品。(3)BGMのピンクフロイド。有能なGGGスタッフは、コンテンツ主導の会場構成に留意されましたが、観衆の、独創的な展示設計へのエールは、スタッフの意図を充分理解したことを示しています。会場設営のプランを通じて、デザイナーは、コンテンツ・メーカーだと思いました。 木村恒久