展覧会アーカイブ
展覧会情報
京都dddギャラリー第237回企画展 葛西薫展 NOSTALGIA
2023年05月31日(水)~07月30日(日)
本展は2021年秋、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で好評を博したものから選りすぐりのものを展示します。
葛西さんは、「サントリーウーロン茶」や「ユナイテッドアローズ」等の広告のみならず、パッケージ、CI、サイン計画ほか、小説や詩集の装幀や映画や演劇関連のグラフィック、動画制作など、多方面でめざましい活躍をしてきました。
今回の展覧会では、葛西さんがその語感が大好きと決めた「NOSTALGIA」(ノスタルジア)をテーマに、近作の数々を発表します。「ノスタルジア」と言えば、「郷愁」、「望郷」などの意味やタルコフスキーの映画にも同タイトルがありますが、葛西さんはそれを、「意味のないもの、分からないものへの興味。その深層にあるもの」と語ってくれました。そして、それは手作業から生まれるそうです。定規を使うこと、墨を磨ること、絵具を絞り出すこと、鉛筆を削ることなど、そこに生ずる懐かしい匂いや音の輻輳・・・。それは、葛西さんの身体に宿る太古の原始的な感覚を呼び起こします。葛西さんにとっては、自分の手(宇宙)を通して湧き出てくる、「創作の断片を編集する喜び」が「ノスタルジア」なのです。
葛西さんの作品には、不透明で不確実でギスギスしたデジタル時代を乗り越えるヒントがたくさん込められています。現代社会が喪失しつつある「ユーモア」と「ペーソス」、「知性」と「無邪気」等々。今の時代だからこそ葛西さんの想い描く「ノスタルジアの世界」をぜひ体感しに来てください。
お知らせ
- 2023年06月12日
- 7月3日(月)葛西薫「NOSTALGIAをめぐって」トークイベントのご案内
葛西 薫(かさいかおる)
1949年北海道札幌市生まれ。1968年文華印刷、1970年大谷デザイン研究所を経て、1973年サン・アド入社、現在同社顧問。サントリーウーロン茶(1983~2010年)、ユナイテッドアローズ(1997~)、とらや、TORAYA CAFÉ (2004年~) などの広告制作およびアートディレクションのほか、映画、演劇のポスター、CIサイン計画、装丁、サントリー、サントリー美術館、六本木商店街振興組合のCI・サイン計画、映画・演劇のグラフィック、タイトルワーク、ブックデザインなど、活動は多岐にわたる。 東京ADCグランプリ、原弘賞、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞などを受賞。著書に『図録 葛西薫1968』(ADP刊)などがある。
協力
株式会社サン・アド
7月3日(月)葛西薫「NOSTALGIAをめぐって」トークイベントのご案内
日時: 7月3日(月)16:00~17:30
※7月3日は休館日のため、15:00~の開館とさせていただきます。
またトークイベント参加者のみの入館となっております。
葛西さんへのご質問がありましたら、申込みフォームの「所属、自由記入欄」にご記入ください。 トークの際、葛西さんがお答えします。 当日、プリントでご質問をお持ちいただいても結構です。
6月14日(水)10:00より受付開始。
参加ご希望の方はこちらからお申込みください。
当イベントはお申込みが定員に達しましたので、受付を終了とさせていただきました。たくさんのお申込みありがとうございました。
出版
『NOSTALGIA Kasai Kaoru』 / プリモアート
関連動画
公益財団法人DNP文化振興財団 YouTubeより
ggg第384回企画展 [葛西薫展 NOSTALGIA]
ギャラリーツアーNo1
https://www.youtube.com/watch?v=4fkmA6xT5wY
ギャラリーツアーNo2
https://www.youtube.com/watch?v=3Dqn_eiA0UM
会場・会期
会期: 2023年5月31日(水)-7月30日(日)
会場: 京都dddギャラリー
〒600-8411京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620COCON烏丸3F
TEL:075-585-5370 FAX:075-585-5369
開館時間: 11:00~19:00 土日祝は18:00まで
休館日: 月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
※7月17日(月・祝)は祝日のため開館、翌日7月18日(火)は休館となります。
アクセス: 市バス「四条烏丸」徒歩すぐ、地下鉄烏丸線「四条駅」2番出口、阪急京都線「烏丸駅」23番・25番出口すぐ。駐車場無
入場料: 無料