DNP文化振興財団とは

設立趣意書

大日本印刷株式会社(以下「DNP」)は、明治9年に、その前身である「秀英舎」が「文明の営業を営む」を舎則に活版印刷所として誕生して以来、文明社会の発展に貢献することを志してきました。本財団は、このDNPの創立130周年記念事業のひとつとして設立するものです。

DNPが関係する印刷技術の発展は、その所産ともいえるグラフィックデザインやグラフィックアート等の発展と密接不可分の関係にありました。そこでDNPは、密接不可分の関係にあったこのグラフィックデザインやグラフィックアート等に関して、昭和61年に東京銀座でギンザ・グラフィックギャラリー(以下「ggg」)、平成3年に大阪市でdddギャラリー(以下「ddd」)、平成7年には福島県で現代グラフィックアートセンター(以下「CCGA」)の展示施設を開設し、20年に亘り、展覧会を開催してきました。そして、これら展覧会事業を通じて、グラフィックデザインやグラフィックアート等の芸術性、文化性を人類共通の重要な財産として認識するに至りました。

このような背景から、本財団では、グラフィックデザインやグラフィックアート等の芸術性や文化性を現世及び後世に伝えるためのアーカイブ事業、国内外の優れた作品を一般に公開する展示事業、セミナーやインターネット、図書などを通じて行う教育・普及事業、国籍や民族を超えて多様な価値観の相互理解と共有を促進するための国際交流事業等を充実拡充して行うことに加え、優れた芸術文化活動の顕彰や助成を行う研究助成事業や国内外機関、個人との共同研究等を行うことにより、広く社会・公共の利益に資し、芸術文化活動支援の恒久化と一層の充実を図り、以って、国境や民族を超えた文化の向上、発展に寄与し、不特定多数の公益の充実を期すものであります。

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