展覧会情報
第79回 ハンブルクのグラフィックデザイン展 オルガー・マチス+クリスティアーネ・フライリンガー
1999年05月12日(水)~06月03日(木)
造形にたずさわっている者なら、自身が得た知識を伝えていきたいと思うものだ。そして、常に若者と共に仕事をする一番よい方法が、専科の学校や大学にある。そこでは才能を磨き、表現方法を長時間にわたって試みることができる。体系的方法から新しいデザインコンセプトが生まれ、実験的な分野でここの「自由空間」を楽しく設けることができる。バックグラウンドとなる情報のインパクトができるだけ多いほど、眼力も鋭さを増す。これは、クリスティアーネ・フライリンガーの考え方、仕事の仕方を吐露したものだ。彼女は本質的なものを見抜く揺るぎ無い眼を持ち、その分析の才と批判力を存分に発揮させるテーマを見出す。実験の喜びに加えて自身の試金石の探求と答えの発見とがバランスを保っている。彼女はベルリン美術大学の私のクラスで学んだが、錯綜した事態に取り組む力を持っている。 オルガー・マチス